2007 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成のためのe-learningを活用した学習支援の効果
Project/Area Number |
19500813
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Research Institution | Ishikawa Prefectural University |
Principal Investigator |
金子 劭榮 Ishikawa Prefectural University, 生物資源環境学部, 教授 (50018660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑村 佐和子 石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (00302357)
桶 敏 石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (80177203)
BATESON Gordon 金沢学院大学, 文学部, 准教授 (00340018)
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Keywords | 教員養成 / e-learning / Moodle / 教育学 |
Research Abstract |
開学したばかりの本学では、上級生との交流がなく、すべて初めての状態であること、(本学カリキュラムの問題であるが)教育実習を1年後に控えた3年次学生に対する教育関連授業科目が殆ど無いこともあり、特に工夫が必要である。本プロジェクトの目的は、非教員養成系学部学生の教員養成のための学習支援のために、(1)e-learningによる学習支援が、授業内容の保持/発展にどのような効果をもたらすか、(2)異学年間のe-learningを通しての交流がいかなる効果をもたらすか、等を明らかにすることであるが、この1年間での取り組み等は、以下の通りである。 ワークステーションの新規購入を含め、コンピュータ・ネットワーク環境を整備し学習管理システム(Moodle)の管理運営を容易にし、学生のための利用環境も改善させた。教員から関連コンテンツを提供し、教職科目履修中の学生を対象に、より総合的に考える能力を伸ばすことを目指した学内LANディスカッションを実施、また、これらによる教育或いは教職への関心度の変化を把握するためのアンケート調査等を行った。 メンターとしての3年生に、コンテンツ作成を分担させた。これにより、コンテンツがより豊かになるのみならず、彼ら自身の教育関連事項に対する関心が高まり、知識の習得が促されるとも考え、一定の効果はあったと考える。また、Moodle上のディスカッションをしやすくするため、本名とは異なるネット専用の名前(スクリーン・ネーム)を設定し、参加学生も好都合であったとしている。 これらに関する効果については、まだ明らかにできる段階にはないが、更なるデータの蓄積と取り組みにより、明らかにする予定である。3年生の学生の利用率は低く、今後の課題として残された。
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