2009 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成のためのe-learningを活用した学習支援の効果
Project/Area Number |
19500813
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Research Institution | Ishikawa Prefectural University |
Principal Investigator |
金子 劭榮 Ishikawa Prefectural University, 生物資源環境学部, 教授 (50018660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑村 佐和子 石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (00302357)
桶 敏 石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (80177203)
BATESON Gordon 金沢学院大学, 文学部, 准教授 (00340018)
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Keywords | 教職課程 / eラーニング / LMS(学習管理システム) / メンター / ディスカッション |
Research Abstract |
4年次の教育実習や教員採用試験に向けての、学生の教職関連知識の確保や教職への関心の維持・拡大を目指したこれまでの取り組みの課題として、学生の参加意欲が必ずしも高くないこと、LMS上での小テストも含め、与えた教材等が学生の能力や関心に必ずしも適合していないこと、担当教員の負担が大きいこと、メンターの役割が必ずしも有効に機能していないこと、等が判明した。 今年度も、教職科目を受講中の1年生及び2年生、そして教職希望の上級の学生に対して、テーマ「高等学校における校則の在り方」及び「いじめ」についてディスカッションを実施した。 昨年までの反省を踏まえ、担当教員からこれまでにもまして丁寧に発言を促し、教員の負担軽減も考えメンターの役割を拡大し、参加学生の発言を整理し促進させやすくした。今年度の工夫の一つとして、具体的な事例(仮想)について、従来の文字による資料提供のみではなく、映像(動画)によって提示することを加えた。動画作成ばフリーソフトを使用したが、参加学生の関心はより強いものになったようである。動画はメンターによって作成されたが、さほど大きな負担とはなっていない。 メンターとなった学生たちも取り組むに従って教職への関心を高め、これまでと同様、明らかに彼ら自身の勉学にも有効であった。なお、予測されることではあるが、ディスカッションへの参加意欲や教職意識(その変化)等、ここでの取り組みに関連した事柄の間には、明らかな関係は認められなかった。 この取り組みを通してのもっとも重要な課題としては、学生たちのディスカッションや小テストへの自発的参加が容易でないことであった。本学における情報処理関連設備がより整備される必要があることとともに、メンターの有効活用、適切な教材提示や指導助言が必要であろう。
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Research Products
(3 results)