2010 Fiscal Year Annual Research Report
中学校地理的分野で創案的発想の形成とその知識共有を図る地図教材支援システムの開発
Project/Area Number |
19500816
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Research Institution | Tsukuba Gakuin University |
Principal Investigator |
山島 一浩 筑波学院大学, 経営情報学部, 准教授 (90310193)
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Keywords | 教育工学 / 地理情報システム / 野外調査 |
Research Abstract |
中学校において,学習成果の再利用性(さらに発展させた課題として取り組む等)や,個々の学習成果(地図)を統合して別の観点から比較して分析できるようにするなど,学習者の気づき,発見の仕掛けを持つ協調学習に適した効率的な地図制作支援と課題の継続・統合など課題を持続的に発展させていけるような制作過程を組み込んだ地図教材システムを開発するのが目的である. その方針は 1) 中学校地理的分野を対象として,その中で創案的発想の形成を行う仕組みについて検討する. 2) 学習者の知識共有を図る地図教材支援システムとして開発する. その結果,次の3つの評価システムを開発した。 1) 協調学習を支援するための地図に国土地理院が配信する「電子国土」を利用し、そこに表示される学校を中心としてメッシュに色が塗れる地図教材システム. 2) そのシステムを使用して作成されたメッシュ地図同士を画像イメージとして検索して類似性を見つけ,自分たちの課題発見に役立てる目的の教材検索システム. 3) 学習者が地域調査をしていく中で,現在位置についての情報を強化するために,自ら調べた内容を登録して公開でき,その情報を現実空間とミックスさせて表示する(いわゆるその場所の情報を補強する)支援システム. これらの単独の実験を行い,その有効性と課題とを確認した.
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