2009 Fiscal Year Annual Research Report
教育・学習・生活環境としてのオープン型小学校教室の現状と今後のあり方
Project/Area Number |
19500820
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
橋本 都子 Chiba Institute of Technology, 工学部, 教授 (50297983)
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Keywords | オープンプランスクール / 小学校 / 印象評価 / 音環境 / 児童 / 教師 |
Research Abstract |
近年の学校教育施設の空間デザインには大きな変化が見られる。その背景には、教育方法の多様化に伴う一斉授業形態の見直し、少子化に伴うクラス人数や編成の見直しなどが挙げられる。そして、普通教室の壁一面を取り払いオープンスペースなどの名称で用途を限定しない多目的なスペースを設置する、いわゆるオープン型小学校教室が増加している。本研究では、代表的なオープン型小学校として、千葉市立打瀬小学校、千葉市立美浜打瀬小学校、横浜市立本町小学校の3校を対象に、詳細かつ綿密な調査を行なった。具体的には、1)児童アンケート調査、2)行動観察調査、3)教師アンケート調査、4)教師ヒアリング調査、5)音環境実測調査である。その分析のなかで、オープン型小学校の利用者の視点から現状を把握するとともに、その長所と短所を明確に指摘して、今後の空間デザインに関する知見を提供した。なお、本研究の特徴のひとつとして、環境工学(音環境)の研究者、設計の実務者との共同研究を行っていることが指摘される。 また、本研究成果は日本建築学会、日本インテリア学会、人間・環境学会などで広く公表して、本研究成果の一部は日本経済新聞(2010年3月26日夕刊13面)に引用・掲載された。 さらに、平成19~20年の研究成果をまとめて、日本建築学会計画系論文集、および日本建築学会環境系論文集に採択された。そして本成果を、調査対象校である宮前小学校、打瀬小学校、美浜打瀬小学校に持参して研究成果の報告を行い、あわせて千葉市教育委員会にも報告を行った。
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Research Products
(4 results)