2008 Fiscal Year Annual Research Report
Web教材のナビゲーション・アルゴリズムと学習プロセスの評価法の研究
Project/Area Number |
19500821
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Research Institution | Takushoku University |
Principal Investigator |
竹谷 誠 Takushoku University, 工学部, 教授 (90197343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 秀文 拓殖大学, 工学部, 八王子学務課非常勤嘱託 (30286934)
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Keywords | 問題解決プロセス / ロジカルフローグラフ / ロジカルフローテスト / ロジカルパス / バグ修正アルゴリズム / 教材構造グラフ / 学習戦略ファジィ推定法 / 学習プロセス評価法 |
Research Abstract |
学習者が単独の知識や技術で解決できないような複雑な問題に対して、複数の知識や技術を総合的に活用し解決するような総合能力の育成は非常に重要である。総合能力の育成には、問題解決プロセスの測定・評価が必要である。その方法の一つとして、問題解決プロセスを有効グラフで表現するロジカルフローグラフを利用したロジカルフローテスト分析法を先に提案した。これにより学習者の問題プロセスの評価が可能になったが、評価後の学習者の誤理解や理解不足を正しい方向に導くことが課題となった。そこで、本研究では、ロジカルフローグラフを用いて、学習者の誤理解や理解不足を修正する方法を提案した。ロジカルパスに基づく修正法、重要度順に修正する修正法、低レベル順に修正する修正法である。本学機械システム工学科の授業で適用実験を行ない、3種類の修正法の使い分けにより、それぞれの修正法が有効に活用できることを確認した。また、先に、教材構造グラフに基づいて作成した学習順序を示す系列がどのような学習戦略に基づいているのかを推定する学習戦略推定法を提案した。この学習戦略推定法では、学習者の系列の学習戦略に関するパラメータとして、ファジィ理論の概念のひとつである帰属度関数を導入していた。しかし、推定の際に、学習戦略自体に帰属度関数を導入しておらず、また、系列は単一戦略に基づくという前提で推定を行なっていた。本研究では、学習戦略の推定に、ファジィ意思決定の概念を導入した学習戦略ファジィ推定法を新たに提案した。また、複数の戦略に基づいて作成されている系列の推定法も提案した。そして適用実験を行ない、その有効性を確認した。
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Research Products
(9 results)