2007 Fiscal Year Annual Research Report
誤り類型化と授業内容構造化による学習支援と教育改善:情報教育におけるシステム開発
Project/Area Number |
19500839
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
藤井 美知子 Nagasaki University, 大学教育機能開発センター, 教授 (00156829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 信恵 宇部フロンティア大学, 短期大学部・情報システム学科, 講師 (90280213)
二木 映子 宇部工業高等専門学校, 経営情報学科, 助手 (20290794)
高本 明美 宇部フロンティア大学, 人間社会額部, 教授 (10154907)
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Keywords | 授業設計 / 情報処理教育 / 学習支援 / 授業支援 / 情報教育 / 表計算 / Excel |
Research Abstract |
本研究は、情報処理の基礎教育から応用教育で最も多く利用されている表計算を使った問題解決授業における学習支援システムの構築を目的とする。また学習者への支援だけではなく教師が授業を設計する上での補助となる教師への支援、さらに授業設計した後の教育改善に貢献するシステムを目指しシステム構築を行うことが研究目的である。平成19年度は研究計画に基き、下記のことを行った。 1.高校までに情報教育が行われることになり、それによって学習者の大学・短期大学入学前の知識の差が現れると考え、入学生の高等学校までの学習状況を把握するために、授業前に学生へ情報教育に関する内容と知識を問うアンケート調査を実施した。これにより、入学生の多くは、表計算を学習してきているが、自己認識としての学習内容ではほとんどの学生が表は作成できるが関数などの学習に対してできると答えていないこと等が判明した。 2.表計算の授業において、学習者の学習履歴の収集を行い、学習者の起こす誤りについて分析した。また、学習履歴を収集するしテムに、学習者への支援のプロトタイプを作成し、システムに組み込み、学習者へ提供し、その成果を検討した。U短期大学およびN大学において実施した。前期ではU短期大学の学生に対して、2種類の方法で学習履歴を収集し、学習者の誤りのみを収集、その後、授業の最終回において、表計算を解く段階での支援を加えた学習履歴を収集した。支援は学生が演習問題を解くときに、関数に関する助言が必要と感じた場合、助言ツールを選択することにより、学生に助言が提供できるようにした。後者の方法で、後期ではN大学授業において実施し学習者の起こした誤り情報の分類およびシステムの有効性を検討した。その結果、学生の多くが助言システムに対して有効であると回答した。
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Research Products
(9 results)