2007 Fiscal Year Annual Research Report
簡易自律型システムの最適化に関する共同実験学習と教育効果に関する研究
Project/Area Number |
19500844
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Research Institution | Toyama National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
成瀬 喜則 Toyama National College of Maritime Technology, 電子制御工学科, 教授 (00249773)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮地 功 岡山理科大学, 総合情報学部, 教授 (30043722)
栂 伸司 富山商船高等専門学校, 電子制御工学科, 准教授 (90270248)
早勢 欣和 富山商船高等専門学校, 電子制御工学科, 助手 (60238144)
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Keywords | ICT / 共同学習 / 最適化 / 学生間交流 / ネットワーク / 自律型システム |
Research Abstract |
本研究では,工学教育の分野やビジネス教育で情報通信を使った取り組みについて研究を行い,有効性の高い遠隔教育のあり方や学習サポート環境について検討を進める.まず,試作ロボットや既存のロボット等の自律型システムを利用した学習カリキュラムや学習コンテンツについて検討をする.さらに授業実践を通して教育効果の測定を行う.また,このようなシステムを使った共同学習をデザインして,カリキュラムベースにのせる方法について研究を行う.特に,外国との共同学習にどのように活用することができるかを検討する. 今年度は特に下記の内容について検討を行った. 1.最適教材の制作・検討 学習を効率的に進めるためには,学習者に最適な教材提示をすることが必要であり,そのためのシステム開発を行った.AHPを用いた教材提示方法について研究を行い,Webシステムの開発を行った. また,ロボットカー等の自律システムを教材とした最適化に関する授業を行い,教育効果を測定した.その結果,最適化や意思決定に対する正しい知識が身につき,他の学習者の発表を聞いて自分の発表内容を修正する力や意見を相手にわかりやすく説明する力がついたと考えることができるようになったことがわかった. 2.共同学習の形態に関する研究 課題解決学習にどのようなグループ活動を取り入れることが教育効果を上げることができるかを検討した.学習活動の途中に各自の活動を評価する場面(自己評価)と,お互いの活動を評価する場面(他者評価)を取り入れることで,学習効果を上げることができることが分かった. 共同学習については,ネットワークを通して遠隔で共同学習を行うことを前提とした.英国の高等学校との学生間交流を行い,テレビ会議を使った日常的なコミュニケーションを継続して行った.科学・技術に関する知識,技能を育成することを目的として学生間交流を通して共同学習ができるように検討を行った.
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