2009 Fiscal Year Annual Research Report
簡易自律型システムの最適化に関する共同実験学習と教育効果に関する研究
Project/Area Number |
19500844
|
Research Institution | Toyama National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
成瀬 喜則 富山高等専門学校, 国際ビジネス学科, 教授 (00249773)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮地 功 岡山理科大学, 総合情報学部, 教授 (30043722)
栂 伸司 富山高等専門学校, 国際教育センター, 准教授 (90270248)
早勢 欣和 富山高等専門学校, 電子情報工学科, 講師 (60238144)
|
Keywords | ICT / 共同学習 / 最適化 / 学生間交流 / ネットワーク / 自律型システム |
Research Abstract |
本研究では,インターネットやテレビ会議システムなどの情報通信の教育利用の有効性に着目して,工学分野やビジネス分野における共同学習を成立させうための教育環境に関する検討と開発を行った.まず,簡易自律型システムを利用した学習デザインについて検討をした.次に,システムの最適化に関する学習や合理的な意思決定に関する学習モデルを提案して,授業実践を通して教育効果の測定を行った. さらに,遠隔制御システムの可能性や,小・中学校での活用の可能性を研究するとともに,外国との共同学習にどのように活用することができるかを検討した.特に,平成21年度は下記の項目を中心に研究を進め,報告を行った. 1.簡易制御システムや遠隔システムの活用および海外との共同学習に関する検討 (1)効果的な学習コンテンツを開発して学習デザインを検討した.これまでの教育活動に加え,最適化学習の効果を高めるために,学習結果に対する評価式を導入して,簡単に学習評価をできるようにした.さらに,高専のみならず,小学校や中学校向けのコンテンツに関する検討および教育実践を行い,本システムが汎用性の高いものであることを確認した. (2)これまでに開発したシステムおよび学習教材を使って,海外の学校との共同学習の実践を行った.H21年度は他者支援という概念を導入して課題解決型学習活動を取り入れた,また,自己評価や他者評価を継続的に行い,学習効果を上げることができた. 2.本研究の学習効果に関する総合的な評価 (1)本研究で開発した制御環境や学習支援環境を活用した学習によって得られた学習効果に関する総合的な分析・評価を行った.その結果,他者への説明能力,自己分析能力,自己表現能力が身についたことがわかった. (2)本研究の成果を報告書として冊子にまとめ,関係者に配布した.
|