2007 Fiscal Year Annual Research Report
駅前廃店舗と退職技術者の能力を再利用する創造的初等情報処理教育手法の開発と評価
Project/Area Number |
19500847
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Research Institution | Suzuka National College of Technology |
Principal Investigator |
桑原 裕史 Suzuka National College of Technology, 電子情報工学科, 教授 (30043326)
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Keywords | 教育工学 / 情報基礎 / 知能機械 / 創造性育成 / PIC / 2足歩行ロボット / プログラミング基礎 / 小中学生 |
Research Abstract |
工学技術や理学に対する若者たちの興味の低下は工業立国を目指す我が国にとって危機的な問題であり緊急の対策が必要である。この問題の解決の一助として、若い世代が物づくりの楽しみや喜びを味わうことのできる場や教材を創出して、工学・技術分野への興味を引き出すための手法を開発評価することを目的とした。具体的にはワンチップコンピュータプログラミングによる初等情報処理教育を通して創造性を育成する場を駅前廃店舗の再利用に求め、若い世代を指導する立場として、健康で技術とやる気のある退職技術者にお願いして技術や技術者魂の継承を狙うとともに、本校専攻科学生をアシスタントとしてその技術力の増強を目指した。 具体の取組として下記の実践をした。 1駅前廃店舗を借り上げ、ラボとして利用し、退職企業技術者・学生・教員が集って、地域の子供たちにワンチップコンピュータプログラミングによって動作する2足歩行ロボットの制御を通し物づくりの楽しみを教える場を設置した。実働3ヶ月の間に小学生・中学生述べ100名あまりが学習し、好評であった。 2小学生対象の「ワンチップコンピュータを使った物づくり」コンテストを開催し、2足歩行ロボットの製作と制御、それを使った競争を体験させた。 3上記コンテストのための「物づくり」の楽しみを教えるための講習会を3日間にわたり開催した。 これらの事業を通して子供たちの創造性の育成と参加学生の技術向上を狙った。上記取り組みは参加者に好評であり、20年度にも同様の方法でラボの開講、コンテストの実施を継続するとともに、19年度時間不足と教材の不足でできなかった参加者の増加を実現する予定である。
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