2008 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者・導入教育支援のための半球型副ディスプレイを使ったGUI操作システムの研究
Project/Area Number |
19500850
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Research Institution | Kochi National College of Technology |
Principal Investigator |
芝 治也 Kochi National College of Technology, 電気工学科, 准教授 (20270366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 巧 高知工業高等専門学校, 電気工学科, 准教授 (30230361)
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Keywords | 高齢者支援 / 導入教育支援 / 半球型ディスプレイ / 視認性向上 / 光学特性評価 |
Research Abstract |
ユーザフレンドリーなIT機器操作を実現するために,半球型サブディスプレイを活用したGUIシステム実現のための基礎技術開発を行った。半球型ディスプレイの特殊な光学系を設計・シミュレートするためのWebアプリケーションを製作した。これを用いて半球型ディスプレイの光学設計を行い,光学系の試作,および光学特性の初期評価を実現した。これで得られた光学系の特性は,表面輝度不足のため実用的なヒューマンインターフェイスデバイスの要求を充足しなかった。これは試作費用を抑え,加工を容易にするために用いた樹脂材料の光透過率の低さに起因するものであるが,設計段階で予測していた値を示し,本研究の目的の一つである半球型ディスプレイの設計手法の確立,および考案した光学系の最適化に到達することができた。 次のステップとして実用的なユーマンインターフェイスデバイスに必要な輝度を得るためにより透過率の高い光学材料への変更,より光束利用率の良い光学系への変更を試みた。現時点では,これを完了していない。従って,室内照明下など実際的環境下で一般ユーザが試用できる半球型ディスプレイの試作品を完成させ,半球型ディスプレイを使うことによる支援効果を評価するにはいたらなかった。 また,Webアプリケーション開発で得た知見を,光学特性測定評価,電磁波伝搬解析,授業評価アンケート調査などに応用し,その成果を複数の学会・国際会議で発表した。IT機器操作におけるユーザ支援手法として,ユーザの自然な動きによりGUI画面表示の一部を拡大・縮小する仕組みを提案し,実装したシステムのユーザ評価の結果,その有効性が明らかとなった。この成果を学会発表した。これらの研究推進には研究代表者らが教育指導する学生も参加し,彼らも国内外の学会で成果発表を行った。本研究を学生教育指導のための機会とするとした目標も達成することができた。
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Research Products
(5 results)