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2009 Fiscal Year Annual Research Report

教示者の自発的身振りにおけるマイクロスリップと教示場面の複雑性の関係に関する研究

Research Project

Project/Area Number 19500851
Research InstitutionNational Institute of Informatics

Principal Investigator

古山 宣洋  National Institute of Informatics, 情報社会相関研究系, 准教授 (20333544)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三嶋 博之  早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (90288051)
鈴木 健太郎  札幌学院大学, 人文学部, 准教授 (10308223)
Keywordsマイクロスリップ / 教示 / 発話 / 自発的身振り / ヒューマン・インタフェース
Research Abstract

近年、自発的身振りと発話の共起関係に着目した心理言語学的な研究により、自発的身振りが教示や物語の説明における発話の産出・理解に大きく寄与することが示されてきた。しかしながら、発話と身振りの協調関係は常に安定しているわけではなく、ときに淀みが生じる。その原因として、発話のテンポ、説明する内容の複雑性、敬語表現など、聞き手の理解度や立場などによって変えなければならない表現上の複雑性、聞き手との「間」が合うかどうかなど、種々の要因が考えられるが、自発的身振り、または自発的身振りと発話との協調が非流暢になる過程、非流暢な状態から流暢な状態へ再組織化される過程に関する体系的な記述、ならびに、それらの基底にどのような機構があるのかについての仔細な検討はいまだ十分にはなされていない。本研究は、教示場面において観られる教示者の自発的身振りに、行為における微細な淀みとして知られるマイクロスリップが出現するかどうかを確かめ、その生起条件について、教示場面を構成する諸要因の検討、ならびに自発的身振りと具体的な発話内容との関係に踏み込んだ心理言語学的な解析をすることで、教示場面における相互行為を組織化する機序を明らかにすることを目的として実施した。結果として、身振りにもマイクロスリップは多数観察された。ただし、先行研究で使われている分類スキーマでは扱え切れないものも観察されたので、スキーマの改訂を行いながら分類作業を進めた。聞き手の位置(左・中央・右)によるマイクロスリップの生起頻度に違いが認められた。また、発話内容の複雑さとの関係については、現在も分析作業を進めているところであるが、これについても複雑な内容を伝達する場合により多くのマイクロスリップが観察されることが明らかとなった。これらの成果については、近日国内外の論文に投稿する予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2009

All Journal Article (2 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 「聞き手」という視点は実践の場でどのように役立つのか?:参与枠組とジェスチャーに着目して2009

    • Author(s)
      古山宣洋
    • Journal Title

      認知科学 16

  • [Journal Article] 身振りに着眼した情報の取捨選択2009

    • Author(s)
      古山宣洋
    • Journal Title

      電気学会技術報告第1174号「認知機能を持つエージェント技術とその応用」(認知機能を持つエージェント技術に関する調査専門委員会編)

      Pages: 47-49

  • [Book] 多人数インタラクションの分析手法(知の科学)坊農真弓・高梨克也(編)4.3「ジェスチャー研究のための分析単位―キャッチメント―」担当2009

    • Author(s)
      古山宣洋
    • Publisher
      オーム社

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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