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2008 Fiscal Year Annual Research Report

環境汚染物質が炭酸カルシウム系文化財に及ぼす影響とその抑制に関する研究

Research Project

Project/Area Number 19500867
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

松井 敏也  University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (60306074)

Keywords炭酸カルシウム / 環境抑制装置 / ケミカル除去シート / ファンフィルタユニット
Research Abstract

●環境抑制装置を製作した。簡易に対象汚染物質を除去する方法として、ケミカル除去シートとファンフィルタユニット(FFU)とを開発し、限られたスペース(企画展示用の大型展示ケース)で環境改善を試みた。
その結果、展示ケースを使用する際にFFUで短時間に汚染物質の濃度レベルを下げることが可能で、その後は除去シートによって汚染物質を低濃度レベルで維持できることがわかった。これらは除去したい環境汚染物質によって仕様の変更が可能であるばかりか、その簡便な手法と即効性、安定性により、様々な規模かつ多様な材質を持つ収蔵施設、展示施設の環境改善に効果がある。想定される仕様モデルは次のようになる。
1. 環境状態が懸念される展示ケースを使用する際には、ファンフィルタユニットを用いての強制循環により汚染物質を低濃度まで下げ、その後展示中(低濃度期間中)は吊り下げるだけの除去シートで対応できる。吊り下げ式は特に火災や漏電などの危険性がなく、しかも本研究の成果から1年以上の効果の持続が期待できる。
2. 収蔵庫においては、特定の材質(例えば浮世絵や文書など)を主に保管する場合、その収蔵庫の内装材との相性から脅威となる物質を除去するケミカルフィルターの種類を選択し、収蔵庫を開閉したときにのみファンフィルタユニットを稼働させ短時間に汚染空気を清浄することが可能であろう。
3. 周辺とは隔離した環境で保管したい文化財をケミカル除去シートで包み対処することにより、空気環境を広空間で調整することなく、限られた空間のみの環境改善が可能である。
●南鹿児島市から出土した炭酸カルシウム系材料の材料科学的調査を行った。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 仲覚兵衛屋敷跡出土漆喰資料の原材料の同定2009

    • Author(s)
      松井敏也
    • Journal Title

      仲覚兵衛屋敷跡

      Pages: 114-116

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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