2007 Fiscal Year Annual Research Report
専門的知識をふまえ地域の実態に即した防災ワークショップ手法の研究
Project/Area Number |
19500877
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
村山 良之 Yamagata University, 地域教育文化学部・准教授 (10210072)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 健 東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (90290692)
八木 浩司 山形大学, 地域教育文化学部, 教授 (40292403)
柴山 明寛 独立行政法人・情報通信研究機構, 研究員 (80455451)
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Keywords | 地理教育 / 防災教育 / ワークショップ / リスクコミュニケーション |
Research Abstract |
1)既存の防災ワークショップ等のレビュー 文献やウェブ上の情報を検討した結果,参考にすべき有益な多くの情報が既に公開されているが,多くの学校や地域で実施可能な短時間で,かつ地域の実態に即した取組(のマニュアル)が求められていること等を明らかにした。*2)仙台市立北六番丁小学校における防災ワークショップ 同校において児童を対象とした防災ワークショップを,同小の全面的協力を得て企画,実施した。1)をふまえて,(1)児童によるきち歩きと地図づくりの作業を中心に据えつつも,(2)講義形式の地震災害と防災に関する授業を事前に行ったこと,(3)「宿題」として家庭内のチェックを求め家庭への展開を目指したこと,(4)児童および保護者へのアンケート等によってワークショップの評価を試みたこと,さらに北六小からの提案で,(5)ワークショップ開催時期に合わせて,地震体験車による震動体験,避難訓練を実施した。実施時間は13(想定は9)校時と長くなってしまったが,ワークショップ約1ヶ月後保護者アンケートでは,これを契機に家族で相談した家庭,家具の固定や非常用食料等の備蓄等を拡充または新規実施したものが10-20%に上ること,児童への調査では,ブロック塀等を気にするようになった等の感想を述べた者が2/3に上ることが明らかになった。 3)山形県の学校における防災教育の実態調査 山形県内の全ての小中高校に対して,防災教育に関するアンケート調査を実施した。その結果,副読本等で防災や学校安全について教育を実施している学校はかなりあるが、ワークショップ等による積極的な取組はほとんどないことが明らかになった。
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Research Products
(4 results)