2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500878
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
石井 英也 University of Tsukuba, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (60091881)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 祝男 日本大学, 経理学部, 教授 (30049952)
吉田 敏弘 國學院大学, 文学部, 教授 (90144310)
林 和生 國學院大学, 文学部, 教授 (30135488)
小野寺 淳 茨城大学, 教育学部, 教授 (90204263)
小倉 眞 日本大学, 法学部, 教授 (20146286)
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Keywords | 文化的景観 / 世界遺産 / 棚田景観 / 段畑景観 / 景観の価値評価 / 文化景観のオーセンティシティ / 城下町景観 / 伝統的生業 |
Research Abstract |
本研究は、歴史地理学会が平成19年9月に開催する国際研究集会に参加する外国人研究者(歴史地理学会が招聘)との討論の機会を有効に活用して、世界的な課題である「文化的景観」保全に関する国際的な共同研究を行う試みであり、「文化的景観」の価値評価の方法構築を通じて、地理学独自の貢献を目指すものであった。こうした目的に沿って、次の3つの研究を実施した。 1 国際会議の実施と討論歴史地理学会主催の国際会議が予定通り実施され、アジア4カ国およびヨーロッパ3カ国から計7名の研究者が文化景観保全に関する研究発表を行った。これに伴い、研究代表者や分担者がこのテーマについて討論し、各国の文化景観保全に関する現状と問題点を把握した。特にヨーロッパからの3名の研究者は研究分担者(吉田)と共に岩手県一関市本寺の農村景観を見学し、現地で景観保全のあり方について討論を行った。 2 文献研究による問題点の抽出ユネスコ発行の世界遺産に関する調査レポートなどの文献研究を通じて、世界的な景観保全の傾向と問題点を把握した。 3 フィールドにおける現地調査の実施研究代表者や分担者はそれぞれ調査フィールドを設定し、現地調査を実施した。事例を挙げると、(1)石井英也・松村祝男・吉田敏弘は愛媛県宇和島市の段畑景観やミカン園の形成過程と景観の特色、保全の方向性について検討を加えた。(2)林和生・吉田敏弘は石川県金沢市を事例に、伝統的城下町景観の形成過程と保全事業の展開について調査し、問題点を討論した。(3)小倉眞・小野寺淳は三重県熊野市紀和町の棚田景観の現状を調査し、保全に関する問題点を把握した、などである。
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Research Products
(4 results)