2007 Fiscal Year Annual Research Report
黄砂の変質による吸湿特性の変化と、その光散乱・雲生成への影響についての研究
Project/Area Number |
19510022
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Research Institution | Japan, Meteorological Research Institute |
Principal Investigator |
財前 祐二 Japan, Meteorological Research Institute, 環境・応用気象研究部, 主任研究官 (70354496)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 菊夫 気象庁気象研究所, 環境・応用気象研究部, 室長 (20111859)
高橋 宙 気象庁気象研究所, 環境・応用気象研究部, 研究官 (80354497)
酒井 哲 気象庁気象研究所, 気象衛星・観測システム研究部, 研究官 (00377988)
皆巳 幸也 石川県立大学, 生物資源環境学部・環境科学科, 准教授 (90290080)
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Keywords | 黄砂 / エアロゾル / 光散乱 / 化学反応 / 吸湿特性 / 東アジア / 等圧法 / 電子顕微鏡 |
Research Abstract |
1.サンプルの採取10月に石川県宝達山にて、試験的なサンプル採取を行った。2月に自動インパクター、OPC,SO2計、フィルターサンプラーなどの機材を山麓に設置し、連続サンプリングを行うと同時に、粒径分布などの関連データの連続測定を行った。3月に道路の除雪が終わるのを待って、機材を山頂に移設しサンプル採取及び関連データの測定を開始した(5月まで続けた)。 2.電子顕微鏡を用いた分析宝達山、つくばで採取した大気エアロゾルや人工降雨実験用のマイクロパウダーなどを用いて、形態観察、EDX分析及び水透析を行った。これらの分析方法についての技術は確立された。 3.等圧法による分析文献調査を行ない、NaCl水溶液を用いることなどを決めた。また、既存の顕微鏡のレンズ深度が浅いため、これに合わせて湿度調整チャンバーを設計、製作した。 4.人工黄砂による実験実験システムの整備を行った。サンプル粒子を酸性気体と反応させるためのチャンバーを製作した。パイレックスガラス製で容積は約15リットルの球形チャンバーである。人工黄砂粒子の発生方法については、フィルターの下から空気を噴出すことによって舞い上がらせる方法を検討し、実験を行った。雲活性の特性を調べるための熱拡散チャンバーについては、既存の装置を修理し、必要な部品の製作を行った。サンプル空気の湿度調整については、バブリングと流量調製による方法では、高い湿度に調整することが難しいことがわかったので、来年度加湿チューブを整備することとした。
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Research Products
(8 results)