2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19510030
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
洲崎 敏伸 Kobe University, 理学研究科, 准教授 (00187692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 知里 神戸大学, 環境管理センター, 助教 (60362761)
安藤 元紀 岡山大学, 教育学部, 准教授 (20222789)
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Keywords | 水質モニタリング / 誘電解析 / インピーダンス / 原生動物 / バイオアッセイ / 国際研究者交流 / 中国 |
Research Abstract |
本研究の目標は,原生動物を水質汚染の指標生物として利用し,水中における有害物質の有無を即座に確認できるバイオモニタリングシステムを開発することである。昨年度は,原生動物のインピーダンス特性に関する測定データを,現象論解析および原生動物の細胞形態を反映した理論解析のアルゴリズムを用いて解析し,細胞各部の電気的パラメータを算出するための誘電解析コンピュータプログラムを自作した。これにより,有害物質がどの細胞小器官に対してどのように影響を示したのかを推定することが可能となった。今年は,誘電解析プログラムを更に発展させるため,プログラムの共同開発者である中国・寧波大学の馬教授との国際研究を継続して実施している。10月22日〜29日には,洲崎が寧波大学を訪問し,馬教授の研究室で稼動している誘電測定装置に解析プログラムを組み込む作業を行った。プログラムの開発は,洲崎と安藤が担当した。また,既に開発を進めているビデオ顕微鏡を用いた細胞の形態解析を用いた水質監視バイオモニタリング装置の試作を行った。また,連続測定可能な誘電測定システムを開発することを目的として,流動型測定セルを考案し細胞の形態変化に対応した誘電パラメータの実時間測定を試みた。これらは,日本原生動物学会にてその成果を発表した。さらに,この装置に誘電解析システムを組み込むための基礎的な検討を進めた。ビデオ顕微鏡モニタリング装置の試作は洲崎と吉村が担当した。誘電解析システムの組み込みに関する検討は安藤が実施した。
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Research Products
(3 results)