2009 Fiscal Year Annual Research Report
環境教育による持続可能な環境配慮型行動への変容に関する研究
Project/Area Number |
19510040
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
林山 泰久 Tohoku University, 大学院・経済学研究科, 教授 (20260531)
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Keywords | 環境教育 / 地球温暖化問題 / 費用便益分析 |
Research Abstract |
過年度におけるプロトコル分析結果に基づき,本研究において構築した環境教育による態度・行動変容を説明し得る態度・行動変容モデルの構造推定を行った.すなわち,財・サービスの消費方程式の構造推定を行う.また,モデルの説明変数の感度分析および数カ所で実施した事例分析の計測結果を比較することにより,本研究の実証的有効性および頑強性を吟味した. (1)政策ミュレーションの実行 構造推定により得られたパラメータを用いて,長期の政策シミュレーションを実施した.さらに,本研究の論点である環境教育が,如何に環境配慮型行動に変容することに寄与できるか,すなわち,環境教育により部分的に洗練された個人が如何に合理的個人に変容し得るかを検討することにより,効率的かつ有効な環境教育のあり方を示した. (2)政策シミュレーションの実行と政策提言 これまでの研究成果についてヒアリングおよび学会発表を行い,本研究における態度・行動変容モデルを修正・拡張するために,更なる統計解析および政策シミュレーションをおこなった.さらに,その結果をとりまとめ,環境教育を実施する上において具備すべき点を具体的に提示し,我が国における環境政策への提言を行った. (3)成果の公表 以上の,研究計画による成果をとりまとめ,専門誌,或いは,学会等で発表した.なお,その成果の一部については,次頁以降に示す.
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Research Products
(13 results)