2008 Fiscal Year Annual Research Report
日本と中国における食品廃棄物を中心としたバイオマス利活用の比較研究
Project/Area Number |
19510052
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
野上 健治 Fukuoka Institute of Technology, 社会環境学部, 教授 (40270582)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仁科 信春 福岡工業大学, 社会環境学部, 教授 (10341471)
李 文忠 福岡工業大学, 社会環境学部, 教授 (60341476)
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Keywords | バイオマス / 循環型社会 / 再資源化・リサイクル / 地球温暖化 / ゼロエミッション / 環境ガバナンス / 日中比較 / 再生可能エネルギー |
Research Abstract |
平成20年度に実施した調査研究について以下に示す。 1.国内調査: (1)福井県池田町の循環型社会形成に関する調査(H20年8月) 池田町における食品廃棄物の堆肥施設の視察、循環農法による米作りのヒアリングおよび環境保全型町づくりの取り組みに関して、担当職員のヒアリング、さらに池田町役場において、地域循環型社会形成に関する担当職員との総括ディスカッションを行い実態調査の内容を深めることができた。池田町では、町の政策に対して、地域住民、NPO団体、第3セクター、農協などが直接関わるしくみを考え、それを具体的な事業のなかで運営している。本科研費研究において、いくつかの自治体の調査をしているが、ここまで町が一体となって政策に参加している状況は認められていない。この背景には、地域住民の池田町への思い入れ、池田町の自治体の規模、町の立地(地理的条件)、町としての自立意識などが要因として考えられる。本調査結果の分析を、これまでの調査結果と比較することで、それぞれの自治体の取り組みの特徴を明確にすることが可能となる。 (2)「家庭生ごみの再資源化を考える会」:これは、本科研費研究メンバー3名によって、平成18年4月から福岡県古賀市の有志住民を対象として発足した研究会である(事務局リーダーは仁科信春教授)。食品廃棄物からみた地域循環社会のあり方について、住民参加と合意形成のプロセスを解明することを目的に、現在も継続中である。 2.中国上海地域調査:以下の3ヶ所の調査ヒアリングにより有益な情報収集活動を行った。 (1)中国国家廃棄物資源化センター(孫可偉:所長・昆明理工大学教授) (2)上海交通大学(朱南文:環境科学院・固体廃棄物処理処置技術研究所所長) (3)同済大学(何品晶:環境科学工学院・固体廃物処理・資源化研究所所長)
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