2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19510111
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
関根 智幸 Sophia University, 理工学部, 教授 (60110722)
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Keywords | ナノ構造 / ナノコラム / 電気伝導 / 光散乱 / 負の磁気抵抗 / 圧力効果 / プラズモン / フォノン |
Research Abstract |
1.GaNナノコラム結晶の電気伝導 GaNナノコラム結晶の電気伝導を測定し、不純物伝導や非線形伝導の伝導機構を観測した。パルス電流測定より、低温で静電容量が発生することを突き止めた。また、強磁場下で負の磁気抵抗を観測し、サイクロトロン半径がナノコラム半径に一致する磁場で抵抗が最少になることを観測した。また、1本のナノコラムの電気伝導の測定を試み、今後の測定の可能性を示した。 2.高濃度にキャリヤードープしたGaNナノコラム結晶の光散乱 高濃度のキャリヤをドープしたGaNナノコラム結晶のラマン散乱を研究した。キャリヤ電子の集団励起であるプラズモンとLOフォノンの結合モードをナノコラム結晶で初めて観測し、キャリヤ濃度を測定する方法を確立した。ナノコラム結晶ではホール効果測定等が困難なため、このラマン散乱測定はGaNナノコラム結晶のキャリヤ測定方法として重要である。高圧下でのラマン散乱の研究を行い、フォノンやプラズモンへの圧力効果を研究した。 3.GaN/AlN多重量子ディスクナノコラム結晶の光散乱 GaN/AlN多重量子ディスクナノコラム結晶の光散乱よりフォノン物性を研究した。超格子に閉じ込められた閉じ込めモードや、界面に局在した界面モードがナノコラムの動径方向にも閉じ込められて量子化することより、これらのフォノンモードが観測されることが分かった。
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Research Products
(4 results)