2008 Fiscal Year Annual Research Report
カーボンナノファイバー、チューブをドープした発光材の開発
Project/Area Number |
19510115
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
田中 伸明 Shinshu University, 工学部, 准教授 (80280577)
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Keywords | 多層カーボンナノチューブ / プラズマ発光 / 分散性 / 銀粒子 / 光還元 |
Research Abstract |
1.有機溶媒への多層カーボンナノチューブ(MWCNTs)の分散性の向上を目的にレーザー照射を行った。多層カーボンナノチューブを有機溶媒(N,N-ジメチルホルムアミド、クロロベンゼン、プロモベンゼン、クロロホルム、N-メチルピロリドン)に分散し、超音波照射後レーザー照射した。一定時間照射後の分散液を遠心分離し上澄みの紫外可視吸収スペクトルを測定した。電子親和力の大きいクロロホルム、クロロベンゼン、プロモベンゼンではYAGレーザーの基本波照射により分散性が向上した。一方、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドンなどレーザー照射前の分散性に優れる塩基溶媒では減少した。 2.レーザー照射によるMWCNTsから溶媒への電子移動を調べるためアンモニア性硝酸銀溶液にMWCNTsを分散し1,064nmレーザー照射を行った。照射後濾過したMWCNTsを水洗し、乾燥後SEM観測を行った。MWCNTs表面に直径く30nmの粒子の成長が確認できた。XRD測定より銀粒子と同定できた。光励起MWCNTsからの電子移動による銀イオンの光還元により銀粒子が生成したと考えられる。 3.分散液およびPMMA薄膜中のMWCNTsの発光測定。純水あるいはPMMA中にMWCNTsを分散させ、1,064nmのパルスレーザーを集光すると白色の発光を示した。発光強度は多光子依存を示し発光スペクトルに構造はなく原子線は含まれない。プラズマ発光と考えられる。
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Research Products
(2 results)