2008 Fiscal Year Annual Research Report
カーボンナノチューブ多項目高感度バイオセンサーアレイの開発
Project/Area Number |
19510129
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前橋 兼三 Osaka University, 産業科学研究所, 准教授 (40229323)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 恭秀 大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (90362623)
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Keywords | カーボンナノチューブ / 作用電極 / 微小化学分析システム / 多項目診断チップ / マイクロポンプ / 腫瘍マーカー |
Research Abstract |
本研究開発においては、「カーボンナノチューブ多項目高感度バイオセンサーアレイ」の開発を目指した。金属表面に高密度のカーボンナノチューブを形成し、カーボンナノチューブ表面にプローブDNAや抗体を固定化し、カーボンナノチューブに結合したDNAや蛋白を電気化学的に酸化・還元することにより、標識なしで電流として直接高感度に検出する。これをチップ上にアレイ化し、多くの健康マーカーを網羅的に解析するQOL向上、家庭内診断チップを開発することを目的とし、以下のことを行った。 1.ポリジメチルシロキサンを用いて作製したマイクロポンプ空気駆動型マイクロポンプを複数個搭載した多項目バイオチップを作製した。 2.マイクロポンプを使用することによって、4種類の溶液を自動で挿入する微小化学分析システムを作製し、自動でカーボンナノチューブ電極に抗体を化学修飾できるようにした。 3.各カーボンナノチューブに別々の抗原を検出するための抗体を化学修飾することによって、数種類のタンパク質を同時に検出することが可能となった。特に、2種類の癌の腫瘍マーカーの同時検出に成功した。
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Research Products
(3 results)