2007 Fiscal Year Annual Research Report
急な勤務変更への対応を考慮したナース・スケジューリングシステム
Project/Area Number |
19510151
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
森澤 和子 Osaka Prefecture University, 工学研究科, 講師 (60220050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長澤 啓行 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (30117999)
平林 直樹 大阪府立大学, 工学研究科, 講師 (80199091)
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Keywords | ナース・スケジューリング / ヒューリスティックス / 組合せ最適化 |
Research Abstract |
本研究課題では、急な欠勤者の発生時における代替勤務者選定とその日以降の勤務割当調整を迅速に行うことができる実用性の高いナース・スケジューリングシステムの開発を目的としている. 初年度である平成19年度は、急な勤務変更に対応可能な動的ナース・スケジューリングシステム開発のための準備段階として、看護師に前もって提示する翌月分の勤務表を種々の制約条件を考慮して自動的に作成する静的スケジューリングシステムの構築と改善に取り組んだ.基幹システムに対して制約条件の優先度変更に関する汎用性を高めるための修正を加えるとともに日勤と休暇の割当ルールを改善し、勤務予定日にやむをえず出勤できない看護師が出てしまった場合に、制約条件に違反することなく当日の勤務が可能で、かつその日以降の全看護師の勤務について提示済みの勤務表を極力変更しなくてすむような代替勤務者が容易に見つかる勤務表を静的スケジューリング段階で作成できるようにシステムの改良を行った.実際の病院を模したスケジューリングモデルに対し、提案システムで勤務表を作成した結果、必要スキルレベルと必要人数の確保、禁止勤務パターンの割当回避など絶対的に重要な制約条件をすべて満たし、標準勤務パターン、連休、休暇等の希望を従来のシステムよりも多く割り当てた良好な勤務表が瞬時に作成できた.得られた勤務表では、ほとんどの日について連休初日と連休最終日にあたる看護師が1名ずつ存在し、急な欠勤者がでた場合にはこれらの看護師を代替勤務者の第1候補とすることが可能である.
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Research Products
(2 results)