2007 Fiscal Year Annual Research Report
再構成可能生産システムにおけるダイナミック設備レイアウト法の開発
Project/Area Number |
19510152
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
平林 直樹 Osaka Prefecture University, 工学研究科, 講師 (80199091)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長澤 啓行 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (30117999)
森澤 和子 大阪府立大学, 工学研究科, 講師 (60220050)
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Keywords | システム工学 / 生産工学 / 設備レイアウト |
Research Abstract |
本研究課題では、製造環境の変化に応じた継続的なレイアウト変更、部分的なレイアウト変更などを考慮したダイナミック設備レイアウト法の開発を目的としている.本研究のように、連続する期の設備配置位置の差異を議論する場合には、レイアウト問題本来の実数平面上への配置を考えなければ詳細なレイアウト案はもとより実行可能解をも得られない場合が生じ、かつ対象とする現実問題は、数理計画法では解くことのできない規模である.しかし、従来の効率的な解法は、レイアウト問題を単位正方格子に基づく組合せ最適化問題として定式化する場合が多かった.これを解決するために、本年度は、進化型計算の一手法であり、実数型の決定変数を扱うことのできる進化戦略を用いることにより、実数平面上への設備の配置位置を効率的に決定しうるマスターレイアウト決定法を開発した.その際、高精度な実行可能解を得るために、各設備が重なって配置された場合に占める面積に着目した重複配置のペナルティー項、ならびに配置変更コストに対する感度向上のための補正項からなる進化戦略の評価関数を提案した.生産システムの再構成時には、設備台数の増減を含めた部分的な設備変更が伴うため、既存設備の配置位置を考慮した上で、新規設備や入れ替え設備の配置位置を決定する必要がある.よって、本年度は、複雑に入り組んだ既存設備の配置位置を考慮した上で、新規設備や入れ替え設備の配置位置を決定しうる部分的なレイアウト決定問題に対する解法も併せて提案した.
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