2008 Fiscal Year Annual Research Report
環境問題を取り入れたプロダクト・イノベーション・プロセスの国際比較
Project/Area Number |
19510159
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
児玉 充 Nihon University, 商学部, 教授 (90366550)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平木 秀作 広島修道大学, 経済科学部, 教授 (10034373)
石井 和克 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 教授 (20151318)
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Keywords | イノベーション / 戦略経営 / 企業システム / アーキテクチャ / 製品開発 / 環境問題 / 管理技術 |
Research Abstract |
1点目の成果はイノベーションマネジメントという視点から、企業が環境理念を企業戦略の一貫として取り組み、顧客価値創造を生み出すべく戦略経営プロセスの概念フレームワーク構築と事例研究を通じた実証分析に取り組んだ。既存の戦略理論を包括した「ダイナミックな戦略経営プロセス」の理論化を行った。そして本研究では広義の意味での環境(市場、技術、競争&協調、構造)と企業システム(戦略、組織、技術、オペレーション、リーダーシップなど)間での「変化の整合性モデル」と「企業システム内部の整合性モデル」(Management Architectureと呼ぶ)という新たな理論モデルを提示した。本理論フレームのコア・コンセプトはダイナミックな環境下での環境と企業システム間での「境界のマネジメント」と企業システムの内部要素間での「境界のマネジメント」という視点を有した新たな戦略経営プロセスにある。 さらに2点目の成果として、前年度からの継続研究として、融合モデルとイノベーション・プロセスに基づく環境問題を取り入れた製品開発改良システムの基本モデルを構築し、管理技術の観点から整理しその有効性を検証した。環境問題を考慮したプロダクト・イノベーションの手順、各生産活動(特に設計・製造段階)における具体的な融合のステップ、用いられる管理技術など、このシステムを構成する要因を整理し、一般化されたモデルを構築した。さらに、プロダクト・イノベーション・システムの国際比較を一般化されたモデルと管理技術の観点から整理し、その有効性を検証した。
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