2008 Fiscal Year Annual Research Report
ヘビ毒に含まれる医薬シーズとして有用な蛋白質をコードする遺伝子の網羅的解析
Project/Area Number |
19510201
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Research Institution | Meiji Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
阿刀田 英子 Meiji Pharmaceutical University, 薬学部, 教授 (20221046)
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Keywords | ハブ / ゲノム / 抗凝固蛋白質 / C型レクチン / フォスミドライブラリー |
Research Abstract |
ハブ毒蛋白質C型レクチン様ドメインをコードするゲノムDNAの構造解析 1.昨年度末に構築したハブゲノムフォスミドライブラリーから目的遺伝子をクローニングする方法を種々検討し、PCRを用いた基本的なスクリーニング手法を確立した。 2.ハブIX/X-bp(IX因子/X因子結合蛋白質)A鎖の配列を含むクローンを得るため、約165000cfuのフォスミドクローンについて、これまでに得られていたIX/X-bpA鎖cDNA及びイントロンの配列を基に作成したプライマーを用いたPCRにより、陽性クローンを検索した。PCRで得られたバンドの塩基配列を解析し、IX/X-bp遺伝子の塩基配列と一致あるいは相同性を示したものを陽性とした。 3.2で得られた陽性クローンの塩基配列解析により、1つのフォスミドクローンに、IX/X-bp A鎖遺伝子とB鎖遺伝子が隣り合わせに存在することが明らかになった。 4.3で解析した同じフォスミドクローン上に、もう一つ別のC型レクチン様ドメインをコードする遺伝子が存在していることが解った。このことから、様々なC型レクチン様蛋白質をコードする遺伝子が1つの染色体上に複数存在することが明らかになり、C型レクチン様蛋白質をコードする遺伝子がクラスターを形成している可能性が示された。 5.4の遺伝子がコードする蛋白質のアミノ酸配列は、他のヘビ毒から単離されている血小板凝集惹起蛋白質と相同性を示した。この蛋白質がハブ毒から単離された報告は無く、新規蛋白質の遺伝子と考えられた。
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