2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19510271
|
Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
竹村 和子 Ochanomizu University, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (10155046)
|
Keywords | 暴力 / 性的差異 / 主体 / ジェンダー / 批評理論 |
Research Abstract |
フーコー/アガンベンの主体理論の検証を「死の政治学」という軸で再検討する作業をおこない、近年の暴力への理論化を探求した。その成果は編著書『欲望・暴力のレジーム』、論文"Human/Unhuman"で、また日本アメリカ文学会中部支部特別講演のバートルビー論、東北大学国際会議のリスポンス「市民・欲望・暴力」、A・ネグリ初来日記念シンポジウム「マルチチュード/暴力/ジェンダー」で公表。さらに戦争言説との関係における政治的・個人的な「friendship(友愛)」の分析を(不)可能な証言の見地から、映像分析した(日韓シンポ「スクリーンからの手紙はどこに届くのか」)。 またグローバル化における言説・流通・権力の関係については、コロンビア大学での招聘発表"Politics,Translation,and Vulnerability"およびG.Spivakとの対話"Response to Gayatri Spivak from a Theoretical Perspective"で発表した。 暴力の変遷と性的差異の再理論化については、日本学術会議の『性差とは何か』や『環』掲載の「デリダの贈与」で、また生命と社会の再生産言説については、日本英文学会全国大会シンポジウム「産んで/産まないで〈魔女〉になる女と単性生殖」で発表。文化表象では、アメリカニズムに見られる知性・反知性の対立構造の展開を「ジェンダー・レトリックと反知性主義」で、音楽のジェンダー解析については日本音楽学会全国大会シンポジウム「オペラとジェンダー」のリスポンス等、多方面で公開・発表した。
|
Research Products
(21 results)