2007 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル化のアジアの看護師と看護教育-ジェンダーの視点から
Project/Area Number |
19510285
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Research Institution | The Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing |
Principal Investigator |
織田 由紀子 The Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing, 看護学部, 教授 (70119866)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 慶子 北九州市立大学, 外国語学部, 教授 (90197575)
森谷 裕美子 九州産業大学, 国際文化学部, 教授 (40221709)
宮崎 聖子 福岡女子大学, 文学部, 准教授 (70401601)
上村 朋子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 講師 (30352347)
松尾 和枝 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 講師 (90389502)
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Keywords | ジェンダー / グローバリゼーション / 看護師 / アジア / 看護教育 / 国際移動 |
Research Abstract |
初年度である2007年度は,研究分担者間の看護師の移動と看護教育に関する理解を共通にし,比較の視点を持つため,複数の研究者の参加による現地調査を行った。特に看護師の移動に関して状況の異なるタイ,フィリピンで,大学の看護学科,政府関係機関,看護師協会等で聞き取り調査を行ない,資料の収集と現状把握,次年度の調査の準備をした。現地調査後は研究会を開催し参加研究者間での情報と理解の共有化をはかった。研究分担者毎の実績は以下の通り。織田は,タイからの看護師の移動に関する基礎情報の収集と関係者にインタビューした。タイからの看護師の移動に関するデータは皆無であり政府も奨励していない。このためエージェントへのインタビューなどの方法で事例の収集に努めている。田村は,シンガポールの外国人労働者受け入れ政策の概要に関する資料を収集し,全体像を把握することに努めた。成果の一部は業績に示したとおりである。2008年度は現地調査を行い,外国人看護師の資料を収集する予定である。森谷はフィリピンにおける看護師の移動,とりわけ先住民族のエンパワーメントの手段としての看護教育および先住民族社会からの移動の状況や問題点の分析を調査するため,フィリピンでの資料収集および関係者へのインタビュー,来年度の現地調査のための準備を行った。宮崎は,台湾と香港における看護教育、労働に関する文献調査,聞き取り調査を行なった。台湾,香港からアメリカ等への移動はあるがこれに関する学術研究や統計類がほとんどないことがわかった。また台湾,香港への国外からの移動も現在までのところほとんどないことも分った。上村,松尾はフィリピン,タイにおける看護教育の実態を調査した。両国は看護師の移動に関しては対照的だが,教育においてはいずれもアメリカ式の看護教育を取り入れている。今後,看護師の移動を念頭に教育内容を分析する。
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Research Products
(3 results)