2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520022
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
上野 修 Osaka University, 文学研究科, 教授 (10184946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 均 日本大学, 文理学部, 教授 (20227979)
入不二 基義 青山学院大学, 文学部, 准教授 (80263804)
古荘 真敬 山口大学, 人文学部, 准教授 (20346571)
青山 拓央 山口大学, 時間学研究所, 講師 (20432734)
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Keywords | 独在論的な<私> / 時間論 / 運命論 / 言語共同体 / 様相 |
Research Abstract |
2007年夏に山口大学総合研究棟にて「夏の山口ワークショップ 〈私〉の言語論的存立構造の哲学的研究 2007年度」を開き、研究分担者に4人の研究協力者を加えて2日間にわたって研究合宿を行った。発表は次のとおり。 上野修 主体の開設と出来事 永井均 「ゾンビ」の本質-チャーマーズの問いの真の意味- 入不二基義 時間のメタ様相と二つの運命論 古荘真敬 何が誰にとって「存在」しているのか? 青山拓央 時間の哲学-時間の流れとタイムトラベル- 郡司ペギオ幸夫 時間の構造 討議の中で「独在論的な〈私〉」と時間の〈いま〉との関わりが共通の問題として浮かび上がってき、今後の研究の方向づけを得ることができた。時間そのものの構造が〈いま〉の絶対的な指定を含むとともに、この〈いま〉は居並ぶもののない〈私〉が位置する絶対的な場所である。この〈私〉は死とともに言語共同体を立ち去る可能性のもとにあり、〈いま〉を偶然的で、かつ、ある意味必然的な所与性(運命)として引き受ける位置にある。このように、時間論と独在論の関わりが今後の本研究の中心問題になるであろうという展望を得ることができた。その後メーリングリストを通じて分担者・協力者の間で情報交換を継続し、本年度末には青山学院大学において研究会を開き、関連するテーマで勝守真(秋田大学)、小山悠(東京大学大学院総合文化研究科)を招いて発表を聞き、共同討議を行った。
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Research Products
(6 results)