2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520026
|
Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
久保 陽一 Komazawa University, 総合教育研究部, 教授 (70119098)
|
Keywords | ベーゲル / 論理学 / 精神現象学 / ブランダム / ホーリズム / プラグマティズム / 国際情報交換 / ドイツ |
Research Abstract |
1論文「「現像学の論理学」再考」を執筆し、雑誌『理想』679号(07年8月)に掲載した。従来の研究を踏まえ、「現象学の論理学」は、1804/05年の「論理学」(導入部門)と「形而上学」の枠組みを継承している点を明らかにした。またヘーゲル美学に関するフィーベック教授(イエナ大学)の講演会(演題「東洋性と古典性との止揚としての近代芸術-ヘーゲルと「芸術の終焉」」)を、08年3月5日に駒沢大学で行ない、ヘーゲル研究に関してフィーベック教授と意見交換を行なった。 2現代アメリカの分析哲学者プランダムのヘーゲル論を研究し、07年10月の東北哲学会のシンポジウムで発表し、それを駒沢大学の紀要に掲載した。ブランダムがヘーゲルの思想のうちに「ホーリズム」と「プラグマティズム」を認めた点について、意義や問題点を明らかにした。さらにブランダムの研究会(参加者10名)を立ち上げ、08年3月18日に駒沢大学で、ブランダムのArtuculating Reasons(『理由の分節的機制』)の「序論」の翻訳と討論を行なった。今後月一回のペースで研究会を行なう予定である。3フィヒテに関するドイツ語論文Die Rekonstruktion des lebens bei Fichte(「フィヒテにおける生の再構成」)を、共著Leben und geschichte(『生と歴史』)に掲載した。フィヒテの「無神論論争」関連諸論文の翻訳と解説を脱稿した。もっか「ヘルダーリンにおける生と認識」という論文を執筆中である。*4*来年開催する国際シンポジウム「ヘーゲルの体系の見直し」のため、日本ヘーゲル学会のなかに実行委員会を設け、ヤメ教授(リューネブルク大学)と情報交換しつつ、外国人ゲストと日本人発表者に招待状を送るなど、準備を進めた。
|
Research Products
(4 results)