2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520027
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Research Institution | Tohoku University of Community Service and Science |
Principal Investigator |
勝西 良典 Tohoku University of Community Service and Science, 公益総合研究所, 学外研究員 (70384162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中谷 常二 東北公益文科大学, 公益学部, 准教授 (70398501)
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Keywords | 倫理学 / 応用倫理学 / ビジネス倫理学 / 経営倫理学 / ビジネス・エシックス / 基礎理論 / コーポレート・ガバナンス論 / ステイクホルダー理論 |
Research Abstract |
カントの実践哲学の構想からビジネス倫理の基盤を構築することを目的として、本年度は、以下のことを行った。 1、ビジネス倫理の基本図書の翻訳:Norman E.Bowie,Business Ethics:A Kantian Perspective,Oxford1998.の翻訳を刊行し、Patricia H.Warhane,Moral Imagination and Management Decision-Making,Oxfordl999.については、21年度発行に向けて準備中。2、国際学術交流:(1)アメリカ経営倫理学会年次大会(アナハイム)に参加し、応用倫理学としてのビジネスエシックスと哲学・倫理学との関係について議論し、Norman Bowie氏と来年度に日本でこのテーマのシンポジウムを開催することに合意した(9月予定)。(2)日独ビジネスエシックスシンポジウム(南山)に参加し、Albert Lohr, Wurde in der Unternehmensethikという発表原稿を翻訳し、特定質問者として人間の尊厳を守るという点でのグローバル・コンパクトの意義について議論した。また、ヨーロッパにおいてアメリカ型のプラグマティックな方法が普及していることを確認し、かえって理念的研究の意義についてもっと積極的に語る必要性があるという実感を持った。3、日本経営倫理学会の発表・論文:実務家や経営学者が中心のこの学会にあって、倫理学の役割とその意味について哲学的な論考を紹介することができた。4、ビジネス倫理学術書のデータベース:「ビジネス倫理学の参考文献案内」として一般向けに拡充し、アクセス動向から一般のニーズを分析することも始めた。その他、実務家との懇談について、21年度より研究代表者も直接取り組める体制が整った。
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Research Products
(7 results)