• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2007 Fiscal Year Annual Research Report

宗教が健康に与える影響の免疫学的・心理学的評価-感謝と生きる意味に着目して-

Research Project

Project/Area Number 19520059
Research InstitutionAsahikawa Medical College

Principal Investigator

杉岡 良彦  Asahikawa Medical College, 医学部, 助教 (30398747)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉田 貴彦  旭川医科大学, 医学部, 教授 (90200998)
西條 泰明  旭川医科大学, 医学部, 准教授 (70360906)
伊藤 俊弘  旭川医科大学, 医学部, 講師 (20271760)
中木 良彦  旭川医科大学, 医学部, 助教 (90322908)
Keywords宗教 / 医療 / NK細胞活性 / 生きる意味 / 主観的健康感
Research Abstract

今回の研究の目的は、特にこれからの社会で重要となる予防医学、健康増進医学の観点から、宗教が人々の健康に与える影響を特に感謝の気持ちに注目し、近年医学の分野で注目されている主観的健康感や免疫機能を解析することによって明らかにしようとするものである。
初年度は、内観療法的介入によって感謝の気持ちが高まり、免疫系や心理に変化を与えるか否かを確認するための研究を行った。宗教を信じている人86名(のち1名脱落。最終的には85名)を対象に、免疫機能の一つであるNaturalKiller(NK)細胞活性を測定し、心理テストとしてはWHOQOL、SUBI、POMSの3種類の質問票を使用した。当初の計画では、内観療法的介入を行う時期と行わない時期(コントロール)のみ想定していたが、より客観的、信頼性のある結果を得るために参加者をランダムに二群に分け、同時に一方の群は介入、一方の群は介入しないことを相互に行うクロスオーバー研究デザインを用いた。現在その結果は解析中であるが、今のところNK細胞活性に関しては介入前後での明らかな活性の違いは認められていない。しかし、興味深いのは、「宗教に入信してから、神仏に(1)していただいたこと、(2)お返ししたこと(奉仕、献金など)、(3)迷惑・心配をおかけしたこと」をふりかえってもらうという内観療法的介入により、非常に感謝の気持ちが高まったという人がいる一方で、「自分は何も出来ていない」と罪悪感や自責感が高まった状態で内観的介入終了後の採血を受けた人も何人かいた。NK細胞活性のみならず、心理テストの解析ではこうした人々を分けて分類することで興味深い結果が期待される。

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi