2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520064
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
井上 順孝 Kokugakuin University, 神道文化学部, 教授 (80011386)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒崎 浩行 國學院大學, 神道文化学部, 准教授 (70296789)
平藤 喜久子 國學院大學, 研究開発推進機構, 講師 (50384003)
磯岡 哲也 淑徳大学, 総合福祉学部, 教授 (90201920)
岩井 洋 関西国際大学, 人間学部, 教授 (30269956)
佐々木 裕子 白百合女子大学, 文学部, 准教授 (60286888)
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Keywords | 宗教教育 / 宗教文化教育 / 宗教社会学 / 情報リテラシー |
Research Abstract |
平成19年度は、日韓の学生に対するアンケート調査を実施した。日本の大学においては、35の大学から4,306名の有効回答を得ることができた。また韓国においては12の大学から1,385名の有効回答を得ることができた。回答結果はすべてデジタル化して入力し、日韓の比較を行ないながら、分析した。 宗教教育に関する質問では、いのちの教育や宗教文化教育について、肯定的な意見が多かった。「いのちの大切さを教える授業を充実させた方がいい」という問いに対しては、日本では49.1%が「そう思う」、35.9%が「どちらかえいえばそう思う」と回答した。また「高校までに世界の宗教文化教育についての基礎的な知識を学んだ方がいい」という問いには、46.7%が「そう思う」、36.4%が「どちらかえいえばそう思う」と答えた。同じ質問に韓国では前者の問いがそれぞれ67.0%、23.6%、後者の問いが46.1%、28.5%であった。 宗教情報リテラシーに関わる質問として、日本の学生に対しては、いわゆる霊能番組、あるいは占い番組に対する意識を質問したが、「オーラの泉」のような番組をやらせと思うかどうかという問いには、27,0%が「ほとんどやらせである」、53.1%がrときにやらせがある」、そして17.3%が「やらせはない」と回答した。多くがやらせの要素を感じているが、10数%はやらせではないと思ってみているということが分かった。宗教系の学校調査は、仏教系の高校において実施したが、教師の多くはネット上の宗教情報をどう生徒に説明するかについて、まだ体系だった教育法を見出すのが困難であるという現状が分かった。学校を経営している宗教団体のウェブ情報について調査したが、教育面での効果や利用を想定して作成されたサイトは、現時点ではほとんど見当たらないことが確認された。
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Research Products
(7 results)