2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520067
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
大谷 栄一 Toyo University, 東洋学研究所, 客員研究員 (70385962)
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Keywords | 仏教社会運動 / 宗教者平和運動 / 日本宗教者平和協議会 / 平和を作り出す宗教者ネット / 宗教者九条の和 / 戦後日本社会 / 宗教と平和 / 宗教の社会活動 |
Research Abstract |
本研究の目的は、アジア・太平洋戦争終戦後、仏教集団による仏教社会運動が、戦後日本社会の形成にどのように寄与したのかを、実証的に調査・研究することである。本年度は、国会図書館・大原社会問題研究所・大宅壮一文庫・成田山仏教図書館・宗教情報リサーチセンター・慶応義塾大学図書館等で、戦後から現代に至る宗教者の平和運動に関する資料を閲覧、収集した。 戦後の宗教者平和運動については基礎資料やデータが整備されていないため、こうした文献調査が不可欠であることを確認した。 また、歴史資料の収集と同時に、現地調査と聞き取り調査も行い、宗教者平和運動の実態を把握するための調査・研究にも取り組んだ。今年度は、1962年に結成された日本宗教者平和協議会(以下、宗平協)について調査を進め、宗平協代表委員のS氏と同常任理事の0氏に、宗平協の理念と活動に関して聞き取りを行い、宗平協主催により、静岡県焼津市の弘徳院で2008年3月1日に営まれた故久保山愛吉氏墓前祭も見学した。 さらに、2008年2月21日に衆議院第二議員会館で開催された、平和を作り出す宗教者ネット(2002年結成)主催の自衛隊のイラク派兵に反対する集会を見学した。また、この団体の世話人のひとりである日本山妙法寺のT氏より、この団体の活動や、日本山妙法寺に本部が置かれている宗教者九条の和(2005年結成)の活動について、聞き取りを行った。このように、現代の宗教者平和運動の現場を知るための調査も実施することができた。 以上、今年度は、宗教者(仏教者)の平和運動を中心に、その歴史と現状を把握するための文献調査と現地調査、聞き取り調査を行った。戦後日本社会における宗教者平和運動の果たした役割、平和運動以外の宗教者(仏教者)たちの活動、宗教者平和運動と他の平和運動との関係等の調査・研究については、来年度以降の課題としたい。
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Research Products
(6 results)