2009 Fiscal Year Annual Research Report
宗教都市における神仏分離の実態的研究-伊勢神宮の門前町「宇治・山田」を中心に-
Project/Area Number |
19520069
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Research Institution | Kogakkan University |
Principal Investigator |
櫻井 治男 Kogakkan University, 社会福祉学部, 教授 (00087735)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牟禮 仁 皇學館大学, 神道研究所, 教授 (90257741)
本澤 雅史 皇學館大学, 文学部, 教授 (70174349)
河野 訓 皇學館大学, 文学部, 教授 (20329907)
塚本 明 三重大学, 人文学部, 教授 (40217279)
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Keywords | 神仏分離 / 廃仏毀釈 / 伊勢神宮 / 神葬 / 宗教都市 / 度会府文書 / 三重県行政文書 / 神都の廃寺 |
Research Abstract |
研究実施の最終年にあたる本年度は、過去2年間に行った多量の資料調査・収集・デジタル化を踏まえ、それらの内容調査と分析研究を進めその取りまとめと公開準備に力点をおき、成果発表として日本宗教学会学術大会でのパネルを実施(平成21年9月13日、於京都大学)するとともに、次の4点を中心とした実施計画を遂行し、3年間にわたる研究を終了した。 具体的内容(研究の深化と研究成果の利活用および報告書の作成) ア)関係資料の最終補足調査と整理 三重県庁・三重県神社庁・神宮文庫所蔵の関係資料の補足調査を終えた。 イ)収集資料の解読と公表 神宮文庫の重要な資料のうち、宇治山田における寺院の変動を示す関係資料(「寺院名録」)を翻刻し、報告書に掲載することができた。本資料は今後の研究基盤を形成する上で貴重な公開作業とすることがきた。 ウ)研究成果の報告と報告書の作成 (1)日本宗教学会学術大会において2つのパネルで成果発表の機会を持つことができた。 (2)3年間の研究をまとめた報告書を作成した。 エ)デジタル化資料の公開 三重県庁所蔵の関係行政文書(県文化財)をデジタル化の上、所蔵者の了解を得て三重県史編さん室、三重大学、皇學館大学神道研究所において、パソコン上で閲覧できる状況を整えた。 反省と今後に向けて 本研究にかかる当初の目的は、予定通り終了することができたが、関係資料が予想以上に存在し、各資料の研究上における位置づけや内容点検などは、研究期間内には十分に行なえなかったことは反省点である。またそれにかかる収集費用の確保は困難であり今後の課題となった。しかしながら、報告書の公刊により、当該課題にかかる研究展開を図る上での役割を果すことができたことは幸いである。
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Research Products
(2 results)