2008 Fiscal Year Annual Research Report
ガストン・ミジョン、ルーブル美術館初の日本美術コレクション学芸員
Project/Area Number |
19520097
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
SCHWARTZ LAURE Ochanomizu University, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (20377013)
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Keywords | ガストン・ミジョン / 日本美術 / ルーヴル美術館 / ジャポニズム / 装飾美術 / 高級家具 / ギメ美術館 / 日仏交流 |
Research Abstract |
フランスにおける日本美術史の普及にガストン・ミジョンが果たした役割についての研究の2年目は、非常に実り多いものとなった。ジャポニズムや欧米における日本美術史の発展に関する最近の出版物を入手することで、日本美術の普及へとミジョンを駆り立てた歴史的、文化的背景に関するいくつかの点を明らかにすることができた。また、3回に渡るフランス滞在では、国立図書館、国立古文書館、ルーヴル美術館学芸員図書館、ギメ美術館及びパリ装飾美術館といった様々な研究施設や美術館の研究員や学芸員の協力により、ミジョンという人物に関してのみならず、ルーヴル美術館における最初の日本美術コレクションの歴史に関する非常に多くの情報や資料を得ることができた。日本と同様フランスでもほとんどが未刊であるこれらの新資料から、特にアンシャン・レジーム期の著名な高級家具職人であったミジョンの祖先に関する知識を深め、そしてルーヴル美術館の初代日本美術部門学芸員であったガストン・ミジョンがフランスにおける日本美術の評価や展示に向けてとった行動に、ミジョン家に伝わる家業が何かしらの影響を与えた可能性があることを示すことができた。 これらの資料の目録、写真、日本語訳によって、大学でこのテーマに関する新しい講座を開設し、紀要にその概要を記した論文を発表することができた(「ガストン・ミジョンとルーヴル美術館の中の日本-知と技の継承、融合、変革-」、お茶の水女子大学比較日本学教育研究センター年報第5号、2009年4月、p.131-145)。
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Research Products
(2 results)