2007 Fiscal Year Annual Research Report
17世紀フランスにおけるイエズス会の挿絵本と絵画の関係についての総合的研究
Project/Area Number |
19520112
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
木村 三郎 Nihon University, 芸術学部, 教授 (00130477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安室 可奈子 日本大学, 芸術学部, 講師 (10419749)
小野崎 康裕 川村学園女子大学, 人間文化学部, 教授 (30194608)
栗田 秀法 名古屋芸術大学, 美術学部, 准教授 (10367675)
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Keywords | イエズス会 / 神話図像 / プッサン / アイコンクラス / 挿絵 / 出版文化 / オウィディウス / デジタル・アーカイブ |
Research Abstract |
本年度は、イエズス会の図像形成についての基礎研究を開始した。 しかしながら、イエズス会における人文主義には、その図像形成上で、西洋の神話図像が深い関わりを持っている。その意味から、研究代表者をはじめとして共同研究者、並びに、研究協力者全員が、日仏美術学会シンポジウム「オウィディウス・挿絵・アーカイブ…デジタル時代の図像学を考える」(2007年9月29日(土))において、研究発表を行った。この内容は、当該研究テーマの基礎となる前回の科学研究費による図像分析の成果発表を公開の学会シンポジウムで行ったものである。各自の発表テーマは、上記の学会発表の欄に列記してある。 一方で、木村は、2007年10月29日から11月6日まで、ミュンヘン、パリ、ロンドンへ出張し、中央美術研究所、フランス国立図書館、ワールブルグ研究所で調査を行った。また、2008年3月14日〜20日には、ニューヨークで「プッサンと自然」展(メトロポリタン美術館)を調査した。安室は、主に、東京を中心に当該テーマに関する挿絵本の調査と、図像資料を収集した。小野崎は、国内を中心に、古典古代研究等に関する基礎研究を行った。栗田は、2008年3月3日から10日までニューヨークに研究出張した。主に「プッサンと自然」展を綿密に調査し、関連資料を収集した。 研究協力者である新畑は、2008年3月16日〜22日、パリに出張し、当該テーマに関する作品の基礎調査を行った。同じように、鯨井は、東京に出張し、印刷博物館での写本調査、並びに、アイコンクラス(Iconclass)研究を行った。
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