• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2010 Fiscal Year Annual Research Report

日本19世紀版画史の再構築

Research Project

Project/Area Number 19520117
Research InstitutionKyoto University of Art and Design

Principal Investigator

菅原 真弓  京都造形芸術大学, 芸術学部, 准教授 (10449556)

Keywords美術史 / 日本 / 版画 / 浮世絵 / 19世紀
Research Abstract

本研究最終年度であった平成22年度は、前年度に引き続き、これまでの調査等によって明らかになった事柄(研究成果)の公開に力を入れた。これまで主に、日本の19世紀の版画のうち、木版画を重点的に調べ、かつこれらに関する研究成果を公表してきたが、22年度は、木版画を主軸に据えつつもこれをとりまく複製手段に目を向けた。
明治初期の日本の複製媒体としては、それまでの主流である木版画に加えて、銅版画や石版画、そして写真が挙げられる(但し当該時期の写真は、必ずしも大量複製には耐えない媒体であり、ゆえに写真を複製するための手段としても、石版画が用いられている)。そしてこれらの媒体は、たとえば手段の有用性を示すために、あるいはその技術の高さ、事物の再現性の高さを強調するために、しばしば、同時期の木版画(浮世絵版画)と共通するモティーフを敢えて選んでいた。共有したモティーフはたとえば風景であり、人物像であり、また役者であったりし、これらは旧来の浮世絵版画が得意としてきた分野であった。では描かれ方はどのように違うのか、あるいは共通するのかをも含め、「技術とモティーフ-明治初年の主に版画における風景表現をめぐって」(『GENESIS(京都造形芸術大学紀要)』14号、2010年)で明らかにした。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011 2010

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 技術とモティーフ-明治初年の主に版画における風景表現をめぐって2010

    • Author(s)
      菅原真弓
    • Journal Title

      GENESIS(京都造形芸術大学紀要)

      Volume: 14号 Pages: 134-150

    • Peer Reviewed
  • [Book] 謎解き浮世絵叢書 月岡芳年「和漢百物語」(町田市立国際版画美術館編)2011

    • Author(s)
      菅原真弓
    • Total Pages
      80
    • Publisher
      二玄社

URL: 

Published: 2012-07-19  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi