2007 Fiscal Year Annual Research Report
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19520134
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
飯泉 健司 Saitama University, 教育学部, 准教授 (70277747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
薄井 俊二 埼玉大学, 教育学部, 教授 (90185009)
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Keywords | 風土 / 出雲(島根県) / 播磨(兵庫県) / 肥前(佐賀県) / 豊後(大分県) / 常陸(茨城県) / 古代祭祀 / 相対化 |
Research Abstract |
1.風土記記載地一覧に基づき,重点的な調査地を定め,実地調査を行った。平成19度は播磨,出雲,常陸、肥前、豊後の調査を行った。比定地の風土を周辺の山川海等を考慮しながら調査を行った。併せて文献(近世資料や民俗調査報告書等)を調査し,実地調査の文献的な裏付け調査をするよう心がけた。基本的な資料を整え,来年度以降の調査に有効に機能するものと考えられる。 2.研究代表者の飯泉は,古風土記の故地(9月島根県,9月佐賀県,2月兵庫県,3月大分県、茨城県)を調査し,地理比定に有効な情報を収集してきた。その成果の一部が「天に通う人々一播磨国風土記、八十橋説話の生成-」(説話、伝承文学。説話伝承学会)として公刊した。また,風土を相対化するための調査として,春日大社の若宮おん祭り調査や沖縄県石垣市の豊年祭の調査をした。共に古代の祭りの形態をよく残す祭りであり,今後,古代村落の祭祀形態の復元に大いに役立つと考えられる情報を収集出来た。 3.研究分担者の薄井は,中国を調査し,古代日本の文化を相対的に捉えた。その成果の一部を「盧山慧遠と文学〜自然、文学、思想〜」(『九州中国学会報』第45巻,2007年5.月,17-31頁。)「日本国見在書目録所収の地理書について(その1)」『風土記研究』第31号,2007年6月,36-63頁)に公刊した。
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Research Products
(4 results)