2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520134
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
飯泉 健司 Saitama University, 教育学部, 准教授 (70277747)
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Keywords | 風土 / 豊後 / 肥前 / 鬼会式 / 相対化 / 瀬戸内文化圏 / 九州文化 / 中国 |
Research Abstract |
1.風土記記載地一覧に基づき、重点的な調査地を定め、実地調査を行った。平成20度は主に肥前・豊後の調査を行った。比定地の風土を周辺・の山川海等を考慮しながら調査を行った。併せて文献、(近世資料や民俗調査報告書等)を調査し、実地調査の文献的な裏付け調査をするよう心がけた。基本的な資料を整え、来年度以降の調査に有効に機能するものと考えられる。 2.研究代表者の飯泉は、古風土記の故地(大分県)を調査し、地理比定に有効な情報を収集してきた。その成果の一部を「肥沃な土地の荒田伝承-豊後国風土記・餅の的-」『かぎろひ』(ひむかし会)創刊号,2008年9月,66-80頁)として公刊した。また風土を相対化するための調査として、播磨で広く行われる鬼会式の敵査をした。鬼会式は豊後と播磨で盛んに行われる民俗行事であり、今後瀬戸内文化圈を視野に入れた研究に大いに役立つと考えられる情報を収集出来た。その成果の一部を「怒る神とトポス-播磨国風土記・十四丘神話」(『古代文学』(古代文学会48号,2009年3月,72-77頁)として公刊した。 3.連携研究者の薄井は、中国を調査し、古代日本の文化を相対的に捉えた。その成果の一部を「日本国見在書目録所収の地理書について(その2)」(『風土記研究』(風土記研究会)32号,24-61頁として公刊した。また九州・英彦山の現地調査をして九州の風土を理解する上で、重要な情報を収集した。
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Research Products
(4 results)