2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520174
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
岡田 三津子 Osaka Institute of Technology, 知的財産学部, 教授 (50201984)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桜井 陽子 駒澤大学, 文学部, 教授 (60211934)
鈴木 孝庸 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (90143742)
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Keywords | 国文学 / 当道座 / 奥村家 / 平家物語 / 波多野流平曲譜本 |
Research Abstract |
平成19年度は、資料の悉皆調査および、正確な書誌データカード作成を第一の目標とし、京都市歴史資料館において以下の日程で調査を行った。 (調査日程)(調査参加者) 1 平成19年8月7日・8日 -岡田 三津子・櫻井 陽子・鈴木 孝庸 2 9月11日・12日 -岡田 三津子・鈴木 孝庸・大山 範子 3 11月13日 -岡田 三津子・鈴木 孝庸 4 平成20年2月19日・20日 -岡田 三津子・鈴木 孝庸・櫻井 陽子・大山 範子 8月に行った第1回調査において、従来「謡本」として保管されていた資料が波多野流平曲譜本であることが判明した。奥村家関連資料は、京都の当道座の最後の中心人物・奥村允懐一(?〜1884?)の所有していた楽器・文書類からなる資料群であり、そのなかに従来未知の平曲譜本が含まれていることの意義は大きい。江戸期には、当道の構成員と平家琵琶の伝承者とは合致するものではなかったようだが、この奥村允懐一は当道座の最後の最高責任者であり、波多野流平家琵琶の伝承者の最後の人でもあったからである。そこで、第2回・第3回の調査において当該資料の撮影を集中的に行った。その後、紙焼き写真を作成し、第4回調査において撮影漏れ・重複等のチェックを行い、他の平曲譜本との比較検討ができる状態に整えた(次年度以降の最重要課題である)。 また4回の調査で、全資料の第一次書誌データカード作成が完了した。『奥村家関連資料総目録』作成を目指して、次年度以降、書誌データの整理および分析を行う予定である。
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Research Products
(4 results)