2007 Fiscal Year Annual Research Report
ロマン主義時代の歴史小説構築への女性作家の寄与・貢献
Project/Area Number |
19520188
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鈴木 美津子 Tohoku University, 大学院・国際文化研究科, 教授 (60073318)
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Keywords | 歴史小説 / シドニー・オーエンソン / サー・ウォルター・スコット / ロマン主義時代 / マライア・エッジワス / チャールズ・マチューリン / アイルランド併合 / 植民地主義 |
Research Abstract |
本研究の目的は、従来等閑視されがちなMaria Edgeworth、 Sydney Owenson、Jane Porter、Anna Porter、Jane Westなどのロマン主義時代の女性作家たちの作品を、時にCharles Robert Maturinなどの同時代の男性作家の作品と比較検討しながら、仔細に分析し、歴史小説という新たなサブジャンル構築に女性作家たちが多大なる寄与・貢献をおこなったことを検証することである。さらには、その検証の過程で、女性作家たちが構築し発展させた歴史小説が、ScottのWaverley(1814)を始めとする、いわゆるウェイヴァリー小説に、小説のプロット、枠組み、テーマ、素材、手法などを提供したことを跡付ける。 平成19年度は、本研究に密接にかかわると思われるJane Porter、Jane West、Christian Johnstone、Theodore Melvilleなどの作品を大英図書館、ケンブリッジ大学図書館等からマイクロ・フィルム及びフォトー・コピーの形で取り寄せた。また文献のさらなる充実をはかるために、同大学図書館に資料収集にも出かけた。収集した資料・文献は、精読し、仔細に分析した。その成果の一部は「「異文化体験の旅」と「結婚による融合」-シドニー・オーエンソンの構築した国民小説、地域小説の枠組み」(『女性作家の小説ジャンルへの貢献と挑戦-デイヴィス、ヘイウッド、エッジワース、オーエンソンの場合』、英宝社)という形で、論文にまとめた。
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Research Products
(3 results)