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2007 Fiscal Year Annual Research Report

19世紀後半以降のアメリカ合衆国における<イスラーム>表象の文化史的考察

Research Project

Project/Area Number 19520202
Research InstitutionTokyo University of Foreign Studies

Principal Investigator

荒 このみ  Tokyo University of Foreign Studies, 外国語学部, 教授 (90119529)

Keywordsネイション・オブ・イスラム / マルコムX / イライジャ・ムハマド / ブラック・ムスリム / 黒い回教国 / 宗教 / シカゴ / テンプル
Research Abstract

今年度は、「ネイション・オブ・イスラム」のアメリカ社会における意味を、その成立過程を追いながら、1950年代における組織大発展の立役者であったマルコムXを中心に文献渉猟にあたり、それらの文献の読了、検討を可能な限り行った。宗教的現象と人種問題がきわめて密接に絡むアメリカ社会の特殊性に焦点をあて、そめ解明に時間をかけた。また『マルコムX事典』の翻訳を通して、アメリカの宗教・政治問題の考察を深めた。
初年度は、文献の収集にも時間をかけ、読解にもかなりの時間を必要とした。本課題の最終目標は、アメリカの宗教現象の考察を深め、これまで調査・研究の結果が比較的薄かったイスラーム、特にアメリカの特殊現象である、黒人信者を中心対象にした「ネイション・オブ・イスラム」についての解明にある。その一端として、マルコムX・人種事典の翻訳は、刊行されたあかつきには、日本の研究者のみならず一般読者へ大きく寄与することになろう。
さらにこの研究課題の目標には、マルコムX研究書の作成があるが、その一部は本年度において作成することが出来た。申請時には、本年度、「ネイション・オブ・イスラム」本部の所在地であるアメリカ合衆国シカゴを調査訪問する予定であったが、実現できなかった。平成20年度には実現する予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2008 2007

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 認知不能の恐怖(Fear of Agnosia)-人種記号(レイス・マーカー)とトニ・モリスンの「レシタティフ」2008

    • Author(s)
      荒 このみ
    • Journal Title

      総合文化研究 11

      Pages: 31-60

  • [Journal Article] ビラヴィドはなぜ黒いドレスで現れたか2007

    • Author(s)
      荒 このみ
    • Journal Title

      もっと知りたい名作の世界(8)ビラヴィド

      Pages: 133-146

    • Peer Reviewed
  • [Book] 歌姫あるいは闘士 ジョセフィン・ベイカー2007

    • Author(s)
      荒 このみ
    • Total Pages
      301
    • Publisher
      講談社

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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