2008 Fiscal Year Annual Research Report
米国社会と文学が歴史化する「男らしさ」:「戦争後」を生きる「奇形の男性像」研究
Project/Area Number |
19520206
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
久保 拓也 Kanazawa University, 学校教育系, 准教授 (80303246)
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Keywords | 男性研究 / 男性学 / アメリカ文学 / マーク・トウェイン / 身体論 |
Research Abstract |
平成20年度は、一度の研究発表を行い、またその発表を活字にしたものを成果として発表することとなった。また今年度3月に、米国において行った資料収集と、国際学会での発表に向けての話し合いにより、研究を進展させた。 平成20年10月、日本マーク・トウェイン協会第12回全国大会でのワークショップ:「ハドリバーグをを堕落させた男」(西南学院大学にて開催)において講師として、この研究の成果の一部を「トウェインはどこにいるのか?」と題して発表した。トウェインが作品において示す、米国社会への視線を論じ、著名な研究者諸氏の批評を仰いだ。また、この発表は『マーク・トウェイン:研究と批評』第8号、(日本マーク・トウェイン協会、2009年発行)にてワークショップの記録として、発表者によるさらなる説明を加えた上で発表される。 また、研究活動としては、米国ニューヨーク州エルマイラ大学のThe Center for Mark Twain Researchおよび、同大学図書館附属のThe Mark Twain Archiveにて研究関連資料の収集、および研究打合せを行った。今回収集された資料の精査による成果を加え、今研究は2009年8月に同大学にて開催されるThe International Conference on the State of Mark Twain Studiesにて、"Turn Us into Real Men:Mark Twain and His Incomplete Masculine Education."として発表されることが決定した。これによりこの研究の中心となる「奇形の男性像研究」の価値は国際的な学会で試されることとなる。
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