2008 Fiscal Year Annual Research Report
アジアにおけるシェイクスピア上演研究のための批評言語の構築に関する研究
Project/Area Number |
19520211
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
南 隆太 Aichi University of Education, 教育学部, 教授 (60247575)
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Keywords | シェイクスピア / 上演批評 / アジア演劇 / 英文学 / 比較演劇 |
Research Abstract |
本年度は、資料収集と成果発表を主に海外の学会において行い、国外の研究者とのネットワーク形成に努めた。本年度の研究実績は主に次の5つにまとめることができる。 1. 9月11日に、中国・寧波(Ningbo)にある英国Nottingham大学中国校で開催された国際学会"Renderings: Shakespeare Across the ContinentsにおいてReplacing Shakespeares on the Japanese Stageとして研究発表を行った。 2. 9月14日に上海戯劇学院副院長で俳優・演出家の田蔓莎氏にインタビューを行い、中国の伝統的な演劇形式である川劇によるシェイクスピア翻案劇Lady Macbethの創作とその特徴に関して意見を伺った。 3. 9月25日に台湾国立大学で開催されたアジアのシェイクスピア上演研究に関するプロジェクトの設立準備のためのShakeScene Inauguration Ventureのラウンドテーブルに参加し、アジアの上演研究と上演の実際について、台湾、韓国、フィリピン、マレーシア等の研究者との意見交換を行った。 4. これまでの研究成果として論文Replaying Shakespeare on the Japanese Stageを執筆し、この論文は2009年度中にアメリカの出版社より出版の予定。 5. 研究最終年度である平成22年度での研究成果の発表に向けた出版準備作業を始めるために、本研究に関わってこれまで連携・協力関係を培ってきた国内外の研究者との打ち合わせを行い、アジアのシェイクスピア翻案作品に関する出版企画案(A4判6ページ)を作成し、責任編集者として出版社との交渉を開始し、出版の内諾を得た。
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