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2009 Fiscal Year Annual Research Report

アンドリュー・マーヴェルと17世紀英文学における戦争と平和について

Research Project

Project/Area Number 19520236
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

吉中 孝志  Hiroshima University, 大学院・文学研究科, 教授 (30230775)

Keywordsマーヴェル / 17世紀英国 / 戦争 / 平和 / 寛容主義
Research Abstract

1) 政治・宗教の文脈で考察されたアンドリュー・マーヴェルに関する先行研究の整理統合を継続して行った。清教徒革命前後での宗教的寛容主義が、Lucius Cary, Lord Falklandを中心とするthe Great Tew Circleによって主張されており、その考え方が、John HalesやGeorge Sandysらを経由してマーヴェルの寛容思想と詩的表現に影響を与えていることを論証するための文献調査を行った。
2) Sir William Davenantによる叙事詩Gondibert : An Heroic Poemに関しては、The Third Bookの精読を開始し、引き続き反戦思想の分析に努めた。本年度の研究成果の一つとして、Ben Jonsonを中心とする詩人グループにダヴェナントも属しており、the Great Tewの思想家との交わりがあることを発見した。マーヴェルの周辺での個人的ネットワークを更に詳細に解明するための調査を行った。
3) 本年度、予定されていなかった17世紀研究会が急遽、連合王国で開催されることになり、本研究に不可欠の研究発表が行われるため参加した。テーマはFriends and Enemies : Collaboration and Conflict in the Seventeenth Centuryで、特にGraham Parry氏の'The Great Tew Circle in the 1630s'は極めて有益であった。同研究者との意見交換は多くの知見を与えてくれるものとなった。
4) 残念ながら本年度の成果発表は、間に合わなかった。しかし、マーヴェルの寛容主義とthe Great Tew Circleとの関連を扱った論文'Marvell's Silver Wings and the Marvel of Peru'を執筆した。来年度、発表の運びである。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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