2007 Fiscal Year Annual Research Report
シュトゥルム・ウント・ドラングとヨーロッパ文化史との比較研究
Project/Area Number |
19520263
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
今村 武 Tokyo University of Science, 理工学部, 准教授 (60385531)
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Keywords | Sturm und Drang / バルト海沿岸地域 / ドイツ語文化・文学 / ドイツ文献学 / J・M・R・レンツ / 概念史 / 文化史 / 比較研究 |
Research Abstract |
平成19年度におはる本研究「シュトゥルム・ウント・ドラングとヨーロッパ文化史との比較研究」の具体的な成果は、以下のように列挙することができる。 1、ドイツ・オルデンブルク大学のデーリング教授の協力により、シュトゥルム・ウント・ドラングに関する資料を収集した。特に、本邦では入手の難しいバルト海沿岸地域におけるドイツ語文化、スイスにおける疾風怒濤、18世紀の造形芸術と文学の関係等に関する貴重な資料を広範に収集した。これにより2年目以降の研究遂行に多くのマテリアルを加えることができた。 2、科学研究費補助金の交付を受けた本研究に対して、ドイツ・オルデンブルク大学文学部の教授陣、同大学の国際交流局、理事室の理解と協力を得られた。これにより、ドイツの大学・図書館に定期的こ滞在することによる本研究の十全な遂行のための基盤整備を行うことができた。 3、バルト海沿岸地域における1770年代前半のドイツ語文字・文化研究を逐行し、一部はすでにドイツ語論文の形で、また関連する成果も学会等において発表した。辺境地域とされがちなバルト海沿岸ドイツ語圏における学問的・文化的な発信力について今後も多くの成果を公表する予定である。引き続き研究の成果を国内外の学会発表・論文で公表する準備を整えている。 4、日本におけるシュトゥルム・ウント・ドラング研究と翻訳に関する書誌の作成を鋭意進めることができた。研究年度内の公表を目指し、作業を継続する。 5、研究代表者が現在まで行ってきた研究の成果に、今般新たに得られた知見を盛り込んで、総合的なシュトゥルム・ウント・ドラング研究として一括公表する作業を進めている。
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Research Products
(4 results)