2008 Fiscal Year Annual Research Report
インド古代説話の形成-『ブリハット・カター』のカシミール伝本成立を探る
Project/Area Number |
19520294
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Research Institution | The Eastern Institute |
Principal Investigator |
柴崎 麻穂 The Eastern Institute, 研究員 (30342679)
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Keywords | その他の各国文学 / インド古代説話 / 『ブリハット・カター』 / クシェーメーンドラ / ソーマデーヴァ |
Research Abstract |
平成19年度半ばから平成20年度10月まで出産・育児による休業により、研究を中断していたため、今年度後半からはおもに、下記研究内容の2)を中心に研究を遂行した。 1)基礎研究(テキスト講読):本年度は昨年度に続き、第III部ナラヴァーハナダッタ(Nv)王子行状記の冒頭部分にあたる、第4巻-Nvの誕生の経緯-と関連箇所で昨年度着手出来なかった部分のBKMとKSS、BKSSの三テキストを読み進め、分析の基礎データを収集した(消耗品費)。 2)関連文献・資料の調査と収集:本研究の主要テキスト『ブリハット・カター・マンジャリー』の著者であるクシェーメーンドラに関するこれまでの研究の調査、および研究史のまとめを行った。また、クシェーメーンドラの活躍した時代(紀元11世紀)周辺の歴史・宗教に関する調査もおこなった。平成21年3月には大英図書館、ロンドン大学において関連資料の調査も遂行した(設備備品・海外旅費・その他)。 3)現存テキストの校訂:1)のテキスト講読と平行して、テキストの校訂作業を引き続き行う(消耗品費)。 平成21年度には平成20年度で十分に行うことのできなかった、基礎研究1)の遂行に加え、今年度の資料調査で得られた文献等も有効に活用しながら時代背景の調査・研究も継続して行いたい。
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