2007 Fiscal Year Annual Research Report
韋君宜から見た中国革命史再構築の試み-作家、編集者、革命家の視点から
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19520317
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| Research Institution | Doshisha University |
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Principal Investigator |
楠原 俊代 Doshisha University, 言語文化教育研究センター, 教授 (30131288)
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| Keywords | 中国文学 / 中国革命史 / 文化大革命 / 中共の文芸政策 / 韋君宜 / 思痛録 / 国際情報交換 / 中国 |
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| Research Abstract |
本研究は、韋君宜の全著作と関係資料を読解・分析し、個人(韋君宜)が歴史にいかに関与しうるのか、個人(韋君宜)の証言は歴史の中でいかなる意味を持ちうるのか、また文学(韋君宜の全著作)が歴史に対していかなる役割を果たしうるかについて考察しながら、韋君宜にとって「真実」の中国革命史を再構築しようとするものである。本年度は、国内外の韋君宜と中国革命史に関する資料を収集し、韋君宜の著作と関係資料を読解・分析するとともに、9月6日から10日まで中国に出張し、韋君宜の遺族・関係者から取材をした。この成果に基づき、研究実施計画に記したとおり、まず韋君宜から見た、中華人民共和国成立まで(1935〜49年)の中国革命史再構築に取り組みながら、詳細な「韋君宜年譜」を執筆し、刊行するとともに、Web上にも公表した。この「韋君宜年譜」は、韋君宜の遺族の管理するホームページ「韋君宜在線紀念館」の年譜よりも詳細かっ正確であり、年譜の作成は作家、編集者、革命家であった韋君宜から見た中国革命史を再構築してゆくうえで、不可欠な作業であった。
また、11月30日京都大学人文科学研究所附属現代中国研究センターの「20世紀中国の社会システム」共同研究班(班長:森時彦)において、「韋君宜から見た中国革命史再構築の試み-作家、編集者、革命家の視点から」の題目で研究報告を行った。この報告をもとに、「20世紀中国の社会システム」班研究報告論文集に応募すべく、現在は論文を執筆中である。
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