2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520338
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
丸尾 誠 Nagoya University, 国際言語文化研究科, 准教授 (10303588)
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Keywords | 中国語 / 移動動詞 / 空間認識 / 方向補語 / 現代中国語文法 |
Research Abstract |
現代中国語における空間表現に関する各種文法研究のテーマの中で、本研究課題である発話者の空間認識が顕著に反映された文法事象の1つとして「方向補語の派生義」が挙げられる。各種方向補語の用法に関する体系的な解釈の構築を目指す一環として、平成20年度においては、前年度からの継続して行っている方向補語の用法を中心に取り上げ、その成果を以下2つの論文としてまとめた。 「現代中国語にみられる空間認識」では、方向補語の派生義は一定の基本的枠組みに基づいて派生したものであるという推測をもとに、現代中国語にみられる空間認識の複雑さを、日本語との対照も考慮しつつ、認知的アプローチで解明することを試みた。 「中国語の動補構造"V進(来/去)"について」では、当該フレーズにおける述語動詞(V)と補語"進(来/去)"の間にみられる動作の発生順序に関する複数の意味関係に着目したうえで、その他動詞的用法について考察した。2009年に刊行予定のこの論文は、2008年6月に開催された中国語教育学会第6回全国大会における口頭発表がもとになっている。 その他、2009年3月には中国遼寧大学の図書館ほかにて、当該研究課題に関する資料収集および現在執筆中の論文の修正に努め、その成果を次年度に開かれる関連学会において発表する準備を進めている。
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Research Products
(3 results)