2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520344
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
長谷川 信弥 Osaka University, 大学院・言語文化研究科, 准教授 (20228448)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚原 信行 愛知県立大学, 外国語学部, 非常勤講師 (20405153)
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Keywords | アラン谷 / アラン語 / オック語アラン方言 / 言語政策 / カタルーニャ自治州 / オック語 |
Research Abstract |
平成20年5月に研究代表者が、前年度の研究成果(正書法上の記述に関する問題点の考察)を研究会で報告し、2009年3月発行(予定で印刷中の)雑誌にこの報告に基づき、さらに形態上の問題をも考察した論文を刊行した。従来から問題となっている本言語の正書法上の問題点を整理し検討した論文は本邦初であり、同言語の研究にとって嚆矢となるものである。また、分担者も2009年3月に現地調査の結果をふまえ、自治州全体の公用語となったオック語の政策上の問題点と現地での反応を考察する研究発表をおこなった。 今年度は2回の打ち合わせをおこない、海外研究者との連絡も引き続きおこない、現地調査の際に面会した。現地調査では、オック語を巡る社会言語学的状況の変化、すなわち一地方の公用語から自治州全体のそれへの変更(2006年)によって生ずる行政側の対応策を探るべくいくつかのスペイン側の行政機関を訪問、そして、本来の言語地域であるフランス側の反応を見るために南仏地域の教育機関および地域振興センターをも訪問し、フランス側の対応を確認した.また、これと同時に資料収集もおこなった。 また、前年度におこなった、アラン語の音声および音韻の記述に加え、形態統語論に関する記述を開始した。その際に疑問の生じたいくつかの点を現地調査の際に面会した現地研究者と議論し、協力を得た。
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Research Products
(3 results)